公立高校入試が終わった後の日曜日は公立高校の入試問題を題材に難易度、分析結果、問題として成立しているかどうかなど熟長会の先生どうしで話し合います。これによって入試問題として出された単元をどう指導しようかなど各先生が塾に持ち帰ってその一年の指導にいかせるようにという趣旨でおこなっています。単に「ここは去年の入試に出たよ~」だけでなく「去年の入試ではこう出題されたから、このようなミスが想定されます。それを防ぐにはここに注目するといいんです」というように指導に具体性が出るというものです。
そして塾の先生だけでなく、実際のその問題を見た時受験生はどう感じたのかを聞くために受験が終わったばかりの生徒も呼ぶこともあります。今回も札幌エリート塾の中3生が一名協力してくれました。受験生の意見は特に傾向が変わった時など参考になります。今年もいきなり国語1⃣で古文が出されました。ただ問題の配列が変わっただけでも過去問だけで練習しているととまどうものです。傾向は常に変わるという意識を持たないといけません。その点で言うと、その生徒は大きな影響は無かったようです。
数学の関数の利用は捨てた
英語のリスニングは道コンより聞きやすい
この問題はできた、できなかった
生徒の意見は参考になります。我々は簡単だと思っても実際に解いてきた生徒は試験中どう感じるのかは指導する上でとても大事です。
面白かったのは私立高校の入試は静かだったのに、札幌南は休み時間がとてもうるさいとのこと。休み時間に最後の確認をしたいと思っている生徒は注意しておくといいでしょう。
国語の資料の問題、英語の3⃣のA問題では文字のフォントが複数使われるケースがあります。これを苦手としている生徒がいるという話も出ました。そういう視点も大事ですね。
鷹取先生もブログで述べていましたがとても有益(しかもびっくりするぐらい)なので幅広い参加を呼び掛けております。我々としても多方面からの分析があるといいなと思っております。
しかし今年の作図問題は実際にコンパスを使って作図するのではなく、その意図を言葉で説明する問題。ですがこれをずっと出題しているテストもあるのです。道コンではありません。その出版社の方もいらしていたりして今でも幅広い意見が聞ける会なのでとても役に立ちました。