先日の教材会社の勉強会において「国語」の指導方法について話がされていました。皆さんの意見を述べる時間が無かったのでうやむやに終わってしまいましたが国語というのをきちんと教えられる先生というのは少ないと思います。
もちろんその文章をわかりやすく説明するというのは必要かもしれませんが、私が重視しているのは再現性。つまり授業の説明が見たことの無い文章でも生かせるかどうか。
生徒が入試で出会う文章は札幌エリート塾の授業では触れたことがない文章のはずです。(今回の道コンの古文の蛙の問題は2020年頃の長崎県?あたりの出題で授業内で扱ったことはありましたが、それは古文であることの上にレアケースです)。その時に単に本文の内容解説だけの授業では、確かに読む力は向上しているかもしれませんが初めての文章で役に立つ力を養成できているかというと疑問が残ります。
その勉強会で「国語は教えるのが難しい」という意見がありました。それに対し私は「そんなに難しいかな」と発言したのですがその真意を時間の都合で述べることができず、なんか生意気で偉そうなことを言う先生と思われただけで終わってしまいました(笑)。ぜひ国語に興味をお持ちの先生がいたらお茶しながら国語について語りましょう。
説明文にしろ小説にしろ、実際に読んで解いてみると生徒が解くうえで必要な考え方が見えてくると思います。そこに国語の本質があると思うのです。説明文ではこう読み解いてこう考える。小説ではこう読み解いてこう考える。そのときの生徒の思考回路を自分の頭で構築できることが大事だと思うのです。
本日中3の授業で小5の問題を解いてみました。実は小5の問題に良い問題があったのです。もちろん設問は作り替えましたが。そこで教えたことは①問をよく見て、何を聞かれていて何を答えれば良いのかを考える。②比喩が何を表しているのかを書く③言葉の意味にこだわる 具体的に言うと「勝る」という言葉が答えに入るということは、それが何に勝っているのか書かなくてはいけないことがわかるでしょう・・・ということ。
でも問にこだわる解き方はとても重要だと思いますし、次の問題にも生きてくると思うのです。7行程度の簡単な問題で国語を説明してから入試問題に取り組みました。長い記述も書けている人が増えていたと思います。
このように札幌エリート塾では同じ考え方で国語を解くことができるかという「再現性」にこだわって国語を教えています。