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カチャン・・・またか

私の経験で科学的なデータなどなにもないのですが、特に小学生において勉強のできない子ほど机から物が良く落ちるというのがあります。だいたい鉛筆や消しゴムですがワークがバサッと落ちることもあります。もちろん勉強が得意な子も物を落とすことはあります。しかし、勉強のできない子の様子を見ると鉛筆が落ちたので拾おうとすると腕の動きでノートがずれてそれによって消しゴムが落ちる・・・などという連続落としという荒業を使う子もいます。

これも私の経験なのですが一生懸命記憶しなくても、だいたいどこに消しゴムを置いたかって漠然と覚えていたような気がします。また教科書、ノート、消しゴムなどの配置から「これ落ちそうかも」と消しゴムを少し机の中央に寄せたりなど考えを巡らせていくと思うんです。そういうところに気が回らないというのが原因かと思っております。

以前札幌日大さんの探究のところでも書きましたが日常から「原因を考える」「結果を予測する」「解決方法を見つける」などできる人は日常生活そのものが学習となっており脳が鍛えられている状態だと思います。

不思議なのはそう物を落とす子なのに鉛筆が丸い鉛筆だったり(あえて丸く転がりやすいキャップをつけている子もいます)、落としたら紛失する可能性が高い球形になった消しゴムを使っていたりとしているところです。結果の予測ができないんだと思います。

youtubeの人気のチャンネルに「れいわの虎」というものがあります。昔やっていたマネーの虎の令和版ですね。ビジネスのアイディアを持つ志願者が虎から資金を出してもらおうと事業説明をする動画です。これを見ていると小さい時、こんな感じの子だったのかなあという志願者がけっこういます。あまり周囲の環境や他人に気を配らなかったのか、すべてが自分の想定通りに動くと考えてプランを作ってくる人です。見ていると結構多いです。

資金を出してもらったらネット広告出して、知名度を上げて、自分の知名度が上がったらインフルエンサー的な立場になり・・・最初は友達がかってくれると言っているのである程度の売り上げがあります・・・と。自分の周りや人たちが自分の想定通りに動くと考えている人です。

自分の周りの環境は予測できない動きをすることがほとんどです。思い通りに行くことは少ないです。万が一こうなったら・・・など想定しながら動いていかないと失敗してしまいます。そんなことも机の上のことを含め日常から学んでほしいななどと考えます。

日常生活から学習する脳ができている子は勉強の才能がある子だと思います。本来中学受験などはそういう子を試験で選抜しそういう思考ができる子にあった教育を施して社会に出すというのが意味だったと思うのです。

日常から探究の考え方ができるようにご家庭でも気をつけてみると勉強の才能を伸ばすことができると思います。私は家事(特に料理)のお手伝いが有効かと感じています。以前行ったことと関連付けて作業ができれば「これはこうやるんだ」「焼く時、煮る時、これにお母さんこれに気をつけている。」「お母さん、どうしてこうするの」などお話ししながら一緒に作ると良いのではないかと思います。

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