ブログ

推薦入試を考える

城山先生が推薦入試についてのブログを書いておりまして、私も思っていたことを書こうかと思います。別に張り合っているわけではありません。城山先生の方がデータ的にも詳細です。ぜひご覧ください。私のは単なる雑感です。

そもそも高校入試に推薦入試が必要かという話ですが、私はあっても良いと思います。しかし、推薦入試では必ず「志望理由」を聞かれると思うんです。私は小樽市出身で小樽桜陽高校に行きました。当時は定員450名で520名ぐらいの出願がある人気のある高校だったのですが、良い高校だからというわけではなく小樽と言えば普通科が小樽潮陵と小樽桜陽しかなく、潮陵に行けない人が桜陽に行くという感じです。つまり志望理由なんかほとんどなく、そこしか行くところがないというのが本当かと思います。私も内申ランクGだったため潮陵なんか届かず、でも学力点は自信あったので自分に合った学力で桜陽を選びました、入って何したいとかぜんぜん無かったです。

高校受験の際にそんな人生設計や入ってからの目標を持っている人がどれだけいるのかという感覚です。

ですが、同じ偏差値帯の高校が多い札幌、または多様性が求められる現代は異なるのでしょうか。札幌エリート塾の生徒を見ていても目標をもって志望校を選んでいるケースが見えます。最近の子はずいぶんしっかりしているな~と思います。それも小中学校での教育の成果なのでしょうか。

公立高校における推薦入試はわりと長い間この業界に携わってきている先生が批判的であることが多い印象です。確かにこの時期入試に向け勉強を頑張ることで学力が鍛えられていくことは間違いないです。でも、これからの時代に自分に適している方法を見つけクリアしていくことも人生にける大きな財産になるはずです。大学入試もいまや様々な選抜方法があり筆記試験で合格する人数より他の選抜方法で合格する人の方が多い状況です。東西南北も多様化する大学入試に向け、選抜方式を多様化していくのも良いのではないかと思います。

このような多種多様な選抜方法を実施するのはまさに多様性を重視する社会に対応しようという考え方からです。偏差値の高い大学に合格するには小学校のうちから塾に通い中学受験を経験し中高一貫で6年間しっかり鍛えるという流れが一般的になっていて、塾や中高一貫に通わせる経済力やそのような環境に住んでいることが必要となります。

そこで経済的に豊かでない人や地方の優秀な子たちにもチャンスを広げようとして選抜方法が多様化したのです。

しかし、多様化した選抜方法を利用するのは、実際に狙っていた層ではなく結局金持ち層ということが見られています。人間性を見て選抜する方式では結局お金に余裕のある人が海外に行き、海外での経験をアピールして合格していくという結果になりつつあるそうです。実際にその選抜方法が対象としている人がその選抜方法を知らないということも起こり得ます。課外活動を重視するってなると、その活動をするだけの余裕のある方が有利になるに決まっています。ボランティア精神が豊かなだけの方だと弱いのではないかと思います。

高校の推薦入試も本来取りたい意欲のある層ではなく、中1のころから塾通いして推薦に必要な内申ランクを確保しさくっと合格を決めるという流れです。面接や志望理由書も塾の先生のチェックを受けるという状態になっています。まあ私はそれはそれで良いとは思いますが。

さらに自己推薦は合否が出た後に再出願できるため、全体の出願状況を見て出願しなおせるというアドバンテージもありまして、それで利用する子もいるようです。

結局一番公平なのは紙による筆記試験というところに回帰すると思いますが、だからといって筆記試験一本にもどることもないでしょう。もう無くなってしまいますが藻岩高校の推薦は必ず藻岩5Bsについて聞かれます。それも知っているかどうかで優位性が大きく異なるでしょう。筆記試験以外の入試は人間性だけでなく対策と情報量と経済力の勝負となっているともいえるのです。

TOP