「先生、ここどう書いたら良い」と生徒からたずねられる時期になってきました。
中3の進路調査が本格的になってきています。7月の夏休み前には進路相談でそのことについてお話しするのでしょう。第一志望から第四志望ぐらいまであるでしょうか。またその理由も書くようになっています。
私はこの時期はまだ思うように書くのが良いと思います。夏休み明けから成長するかもしれませんし、自分をもう少し見つめて現実的な選択になっていくことでしょう。
その中でどうも解せない先生の発言がありまして「偏差値で高校を選ぶのは許せない」的な発言です。実際にあったようでして、その学校で何を学びたいのかを重視している先生なのだと思います。もちろんそれは大切なことです。これから3年間通う高校ですから自分の適性、将来の目標、好きなこと学びたいこと。これを重視して選ぶべきです。
ですが思うのです。そこまで中3が考えられるのかな・・・?と。もちろん中3ですからいろいろ考えられるでしょう。ですがその後の高校3年間、大学4年間で目標や好きなことも変わっていくでしょうという意味です。
そして学校の学力レベルで高校を決めるのはそんなに悪いことなのかなと。札幌は確かに高校数は多いですがそのすべてが通いやすい場所になるとは限りません。札幌エリート塾のエリアからすると平岸~啓北商業の間の偏差値の生徒にとって高校の選択肢はそれほど多いとは言えない状況です。そして公立高校は普通科や職業科、単位制など違いはあるにしても私立高校ほどの教育内容に違いがあるのかどうか疑問です。いろいろ考えても学力的に合う高校を選んだ方がその子に良いのではないかと思っています。中にはどうしても公立に通わなきゃいけないというご家庭もあるでしょう。私立無償化になるかも・・・とはいえそれでも毎月そこそこのお金はかかるのです。
「無理やり塾で点数をあげて自分よりレベルの上の高校に行って、そして定期テストで30点そこそこしか取れない」という話も聞いたことがあります(具体的な名前で)。それが果たしてその子の幸せなのかと思ってもいます。
ということで数年前には学校の先生と進路で話が一致しないことがあり、その生徒に「私も三者面談に参加していいですか」と学校の先生に聞いてきてとお願いしたことがあります。返事は「No」でした。残念。
ですので今回は塾の面談に学校の先生をお招きするよう声掛けしようかと思っております。お願いします。●●中学校の●●先生。