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公立高校入試「数学」2⃣の重要性

公立高校入試の数学についてです。2⃣の問題は合否を大きく左右する重要な問題だと思っています。毎年出題されるのは3⃣の関数だったり4⃣の図形や証明でそこに多くの力を注いで勉強しているかもしれません。

ですが2⃣は出題内容が文字式を中心とした出題かデータに関する出題かになっています。たとえば昨年は文字式を使ったチューリップの問題。2023年はかけ算の九九の表を用いた文字式の問題。2022年は箱ひげ図の問題、2021は裁量問題と標準問題に分かれていたので3⃣で出されていますがストローの文字式。この年は図や表を使っても良いという説明させる問題が出されていまして。2020年はカレンダーの問題でしたね。2020年とすべて同じ曜日は何年かを選ぶ問題です。

文字を使用する問題には実は意外な突破口があるんです。本日の入試対策でもお話ししました。それによるとカレンダー問題も九九の表問題も時間短縮で解けるんです。

データも注目すべき点があります。

しかし大事なのは入試の本番にその解法に気づけるかどうか。それが一番のポイントです。実はここの2⃣の落とし穴はそこです。2⃣の問題を家で練習するとできると思います。実はここの難易度は時間をかけるとほぼ満点とれる絶妙の難易度できているんです。それは文章が誘導になっていて落ち着いて読んで流れに乗れると問題の通りに解けます。

しかし、入試の独特の緊張感で頭になかなか文意が入ってこないこともあります。そうすると焦りが増してくるし雑な解答になります。

そして一番怖いこと。入試でここを満点とろうとすると気づかぬうちに時間が経過していることがあります。たいして難しい問題ではないのに正答率が20~40%なんです。これは入試の緊張感からくる頭の空回りか時間に追われる焦りでしょう。でもこの2⃣はけっこうな文章量であることが多いです。それを丁寧に読もうとすると予想以上に時間がたっていることがあります。これが2⃣が運命を左右するポイントな理由です。時間をかけると満点取れそう!これが2⃣の大きな罠です。もう少しでできそう・・・そう考えて時間を使ってしまう人もいるんでないかなと思います。そしてそのような時に5⃣に簡単な問題が潜んでいたりします。

これは私の感想です。何度か旧ブログでも書いていますが北海道の出題は「塾(特に大手塾)に通っている生徒の優位性」を打ち消そうという出題にこだわっているのではないか・・・と思っています。今までの傾向を変えて傾向に合わせて徹底的に対策してきた受験生の優位性を打ち消そうとしているのだと。ある意味、塾に通えないご家庭の子も平等に能力を測ろうとしていると思っています。

10年に一度ぐらい大問の様子もすっかり変わることがあります。国語の1⃣が詩でなくなったり。理科が8⃣までの出題から5⃣までになったり。そしてそのような時に大手塾さんの受験生が試験会場で泣いているという話も聞いたことがあります。(これは伝聞ですので確定した事実ではありません。)

傾向は常に変わると思って勉強した方がいいと思います。

話を戻して数学2⃣についてです。まず過去問は一度解いてほしいのですが、解いたならば2⃣だけをもう一回見てみましょう。また道コンを引っ張り出してきて今年1年間の2⃣はもう一回解いておきましょう。もしかしたら久しぶりに確率の出題があるかもしれないですし、文字を使う問題かもしれません。昔のように方程式の文章題が来るかもしれません。むかしの北海道の数学は図形がらみの方程式文章題がよく出題されていました。

2⃣の罠にはまらないために3⃣の関数に突入する時間配分は決めておきましょう。関数は必ず出ます(と思わせて出題を変えてきたら塾通いの生徒はけっこうダメージでかいと思います。)ウチの生徒が有利になるためにそうきてほしいなと思ったりもしますが。時間の余裕をもって最後まで問題を一通りみるようにしましょう。

そういう意味で2⃣は重要なポイントだと思います。またしっかりした指導をうけていないと変に時間がかかるのも2⃣です。

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