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北海道学力コンクールの国語を解いたよ

1の問5の品詞名を答える問題は大人からしたら何でもない問題ですけど、生徒からしたらわからない生徒が多いかもしれません。

近年は2の文章がとても長く、従来では文章と設問が見開きに収まっていたのですが、今は次のページに設問が書かれていることほとんどですね。本文と設問をページをめくりながら行ったり来たり。これに慣れておかないとページを行き来している間に設問が頭の中で勝手に別の問題に変換されてしまうかもしれません。聞かれたことに答えられない。これが国語では怖い現象だと思います。ちなみに私はこのページを行き来するということが苦手です。

話しは変わりますが以前とある教材会社の営業さんに「国語のレイアウトがきれいすぎる」と言ったことがあります。学校の先生が作る定期テストの問題は非常に読みにくいです。問題用紙一面に本文がびっしりと書かれ、レイアウトも読みやすさを意識していません。なので塾のワークで勉強すると国語のテストの時にとまどうかもしれない・・・と話したことがありまして。

話を道コンに戻すと、道コンの国語ではよく出るのに、実は意外と入試では出ていない形式があります。それが指定語句なんです。今回も「物理的に」を使って・・・とか「~時期に、」とか「相対的」「満足感」などの指定語句や形式指示が多いです。そうするとだいたいの人は本文中のその語がつかわれている部分を探すと思うんです。指定語句は解答をある方向に絞るためのものだと思うのですが、本文のこの部分が正解になりますよという道標の意味合いも持っています。

でも意外と北海道の公立入試では少ないんです、語句指定。指定語句をきっかけに答えを作ることに慣れすぎるのも良くないなと考えたりもします。最後に使われたのってあの「脳のはたらき」とか指示する問題でなかったかな?去年とか一昨年は無かったと思います。

そういったところから入試と道コンの問題の完成度には差があるのかなとも感じます。ですが道コンレベルの問題を作れと言われても作れる人はそういないでしょう。私は無理です。大手塾さんの入試対策用のオリジナル教材を見たことがありますが過去の入試の問題と本文や設問が同じということもありました。ですので道コンさんの作問もすごい頑張っている方だと思います。いやすばらしい。

最後はシカについてのデータでした。国語か英語あたりで注意しておいた方が良いテーマとして私は「オーバーツーリズム」を考えています。最近、我が故郷の小樽で中国人が撮影に夢中になって電車に接触しお亡くなりになっています。交通機関を観光客が独占状態に使ってしまうとその地域の住民の生活に支障が出てしまうんですよね。

コナンの時の函館もそうでしたね。・・・おしまい。

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